
Shokzのイヤーカフ型イヤホン「OpenDots 2(オープンドッツ ツー)」を購入して、何日か実際に使ってみました。
耳を塞がないイヤーカフ型のフラグシップモデルに、税込29,880円。「実際そこまでの価値があるの?」という目線で、音質・装着感・操作性、そして一番気になる音漏れをデシベル計測器で実測した結果まで、良いところも気になるところも正直にまとめます。
この記事でわかること
✅ OpenDots 2の立ち位置(Air・ONEとの違い)
✅ デザイン・装着感(メガネ併用・運動時どうなの?)
✅ 音質(Bassphere 2.0・Dolby Audioで化ける話)
✅ 音漏れのデシベル実測結果
✅ 操作・アプリ・接続の使い勝手
✅ 購入前に知っておくべき弱点
✅ 総評(どんな人に刺さるか)
✅ あわせて読みたい関連レビュー
結論:非常に激押しできる一本。
イヤーカフ型イヤホンなのに音質がめちゃくちゃ良く、耳の中にイヤホンを入れていないのに、耳の中に音が入ってくる感覚があります。奥行きのある音質・ちょうどいい装着感も揃って、「もっと早く買っておけばよかった」とちょっと後悔したほどでした。
Shokz OpenDots 2のスペック
| 発売日 | 2026年6月4日 |
|---|---|
| 価格 | 29,880円(税込) |
| タイプ | イヤーカフ型(オープンイヤー) |
| カラー | パールホワイト/グレー/ブラック |
| 重さ | 片耳 約6.4g(動画内の実測では約6.6g)/ケース込み 約51.6g |
| ドライバー | Bassphere 2.0(11.8mmドライバー×2基で16mm相当の出力) |
| 音響機能 | Dolby Audio対応/MirrorPitch(低音強化)/DirectPitch(音漏れ低減) |
| 防塵防水 | 本体 IP57/充電ケース IP54 |
| 接続 | Bluetooth 6.1/コーデック SBC・AAC/マルチポイント2台 |
| 充電 | USB-C+ワイヤレス充電(Qi) |
| バッテリー | 公式値:単体 最大10時間/ケース込み 最大40時間 |
立ち位置:イヤーカフ型の「最上位クラス」
イヤーカフ型は、ここ1〜2年でめちゃくちゃ盛り上がっているジャンルです。私も以前、5機種をまとめて比較する動画を出したほどです。
その中でOpenDots 2は税込29,880円。完全に最上位クラスの価格帯です。Shokzのラインナップで言うと、19,880円の弟分「OpenDots Air」と初代「OpenDots ONE」の上に立つ、全部盛りのフラグシップという位置づけですね。
公式いわく、初代と比べて低音の再生能力が30%向上、歪みは70%低減とのこと。この数字が体感でどうだったかは、後述の音質の章で。
デザイン・装着感

今回私が購入したのはブラック。ケースは蓋の部分と本体の部分で2トーンカラーになっていて、背面にOpenDots 2のロゴとリセットボタン、底面にUSB-C端子という、シンプルイズザベストなデザインです。
本体側で特徴的なのが、2つのパーツをつなぐブリッジ部分。ここに「JointArc(ジョイントアーク)」というニッケルチタン合金が入っています。メガネのフレームにも使われる、曲げてもちゃんと元に戻る素材ですね。表面はシリコン素材で覆われているので、肌当たりは柔らかいです。

地味に賢いのが左右自動認識。左右どちらの耳にどちらを着けてもよく、ケースに左右を入れ替えて収納しても充電できます。センサーが勝手に判別して、左右の音を正しく振り分けてくれるので、朝の忙しいときに「どっちが右だっけ」とやらなくていい。装着検出にも対応していて、外すと再生が止まり、着けると再開します。
装着感:締め付けがちょうどいい
装着感は、1〜2時間程度なら全然大丈夫でした。ただ、半日以上つけていると、私の場合は右耳の裏あたりにちょっと違和感が出てきました。耳の形は人それぞれなので、ここは大いに個人差があると思います。
総じて言うと、装着感は非常に良いです。締め付け具合がちょうどよく、ゆるくもなくきつくもない。私はメガネをしていますが干渉しません。マスクは、着けるときは大丈夫ですが、外すときにイヤーカフを一緒に持っていきがちなので、そこだけ注意です(これは他のイヤーカフ型でも同じですね)。
運動については、私も朝のランニングで装着していますが、落ちる心配はありません。この安定感ならジムでも大丈夫だと思います。サッカーやテニスのように上下左右に激しく動くスポーツだと、落ちる可能性はあるかなという印象です。
着けたままの会話も全然可能です。ただし音量を大きくしたまま会話すると、自分の声も相手の声も大きくなりがちなので、会話するときは一旦止めるか音量を下げるのがおすすめ。日常遣いの最適解と言えるイヤーカフ型で、もう私の1軍入りが決定しました。
音質:Dolby Audioオンで「化ける」

イヤーカフ型は構造上、耳の穴から少し離れたところで音を鳴らすので、正直、音質面はカナル型より不利です。特に低音。そこに対するShokzの答えが「Bassphere 2.0」。11.8mmのドライバーを2基向かい合わせに配置して連動させ、16mmドライバー相当の出力を出す構造です。さらにMirrorPitchという音の反射を使う技術で低音のレスポンスを上げています。
で、実際に聴いてみた感想ですが──低音は正直、いい感じに出ています。今まで私はファーウェイのイヤーカフ型をメインで使っていましたが、今はこっちがメインになりました。中高音域の解像度も高いです。素の状態でBOSEのイヤーカフ型と比べると、低音の沈み込みは少しだけ譲る印象ですが、全然いい。
そして本領はDolby Audioをオンにしたとき。最初は臨場感が若干お風呂場っぽく感じるところもあるんですが、聴いているうちに「これはこれでありだな」に変わってきて、音場・音質・低音の迫力がめちゃくちゃ良くなります。BOSEのイヤーカフ型に負けず劣らずの深みのある低音と、聞き応えのある中音域。イヤーカフ型ということを忘れるレベルの音質で、「ショックスさん、やばい。もっと早く買えばよかった」と本気で後悔しました。
音量はそこそこ出ます。MAXにすると正直うるさいと感じるレベルなので、普段は中くらい〜ちょっと上あたりで、環境と聴くジャンルに合わせて上げ下げするのがベストだと思います。
音漏れ検証:デシベル計測器で実測してみた

耳を塞がないイヤホンで真っ先に気になるのが「それ、周りに聞こえてないの?」問題。Shokz側もそこは当然わかっていて、「DirectPitch」という音を耳の方向に集中させて外への漏れを抑える技術を入れています。スピーカー部分が独特の縦割れ構造になっているのも特徴です。
とはいえ実際どうなのか。デシベル計測器を使って、距離と音量を変えながら計測しました。結果の要点はこうです。
- 真ん中よりちょっと下の音量:少し離れた距離で計測値はだいたい50dB前後(静かな室内の環境音と同程度の読み値)。音漏れはしていないと思われるレベル
- 半分よりちょっと上の音量:同じ距離ではほぼ聞こえない
- 音量MAX:それでも距離があれば聞こえないレベル。ただし思いっきり近づくと漏れます
⚠️ 隣の人と密着するような満員電車では、音漏れする可能性があります。そういう場面では音量を中以下に絞っておくのがおすすめです。実際の計測の様子は動画で確認できます。
操作・アプリ・接続

OpenDots 2を買ったら、必ずShokzアプリを入れてください。操作はタップと、つまむ操作の両方に対応。耳の裏側にくるバッテリー部分に感圧センサーが入っていて、キュッと押すとボタンを押した感触に近い音とフィードバックが返ってくる、疑似的な物理ボタン風で非常に使いやすいです。タップは耳に衝撃がコンコンくるので、個人的にはつまむ操作があるのがめちゃくちゃ嬉しいポイントでした。
アプリでできることは、Dolby AudioのON/OFF(オンにするとイコライザー設定は使えなくなる点だけ注意)、左右それぞれの操作割り当て、イヤホンを探す機能、通知音の音量設定、接続モードの切り替え(標準/低遅延優先/安定性優先)など。複雑すぎず、必要な要素をギュッと詰め込んだわかりやすいUIで、このアプリも非常に良いと思います。
接続はBluetooth 6.1で、マルチポイント2台対応。私はiPhoneとMacBook Proで使っていますが、切り替わりには若干のタイムラグがあります(詳細は後述の気になるところで)。一方、接続の安定性は良好で、そこそこの満員電車の中でも音が途切れることはありませんでした。LDAC接続のイヤホンだと結構ブツブツ途切れるものも多いんですが、それが無かったのも好印象です。
通話・マイク:骨伝導の老舗のお家芸

Shokzはもともと骨伝導イヤホンの老舗メーカー。骨の振動を拾う技術はいわばお家芸です。OpenDots 2は通話用に空気伝導マイク2つに加えて骨伝導マイクを1つ搭載し、自分の声を骨の振動でも拾うことで、周りがうるさくても声だけをクリアに届ける設計。そこにAIノイズキャンセリング処理が組み合わさっています。
動画では、静かな環境と、ロボット掃除機に足元を爆音で掃除させながらの環境で、実際にこのマイクで録音した音声を収録しています。通話品質が気になる方は動画の通話・マイクの章でぜひ聴き比べてみてください。
バッテリー・充電

バッテリーは、公式いわくイヤホン単体で最大10時間、ケースと合わせると最大40時間。細かい実測まではしていませんが、この容量なら十分だと思います。
充電はUSB-Cの有線に加えて、Qiの置くだけ充電にも対応。ここは非常に実用的なポイントです。
気になるところ(正直に)
良いところばかり言ってもアレなので、気になったところも正直に。とは言え、無理くり探し出してようやく出てくるレベルなんですが──
- マルチポイントの切り替えに若干のタイムラグがある
再生している側を停止して2台目で再生すると、ちょっと間が空いてから音が切り替わります。パッパッと瞬時に切り替わる感じではないので、2台をガンガン行き来する人は頭に入れておいてください。 - LDAC非対応(コーデックはSBC/AAC)
私はiPhoneメインなのでAACで全く問題ないんですが、AndroidでLDACの高音質を追い込みたい人には気になるポイント。私が俗に言う「心理的音質」──LDACで聴いているという安心感が欲しい人は要検討です。ただ、LDACじゃなくても音質はめちゃくちゃいいです。 - ノイズキャンセリング・遮音はそもそもない
周りの音が聞こえるのがメリットの製品なので、「周りの音をガッツリ消して集中したい」人はそもそも選ぶジャンルが違います。ここは期待値の整理ですね。 - 価格:29,880円
イヤーカフ型に3万円出せるかどうかは人によると思います。この記事と動画が、その判断材料になれば嬉しいです。
📖 合わせて読みたい:【最新作】HUAWEI FreeBuds Pro 5を正直レビュー|デュアルドライバーの実力は?(LDAC対応のカナル型ならこちら)
よくある質問(FAQ)
Q. Shokz OpenDots 2の発売日と価格は?
A. 2026年6月4日発売、税込29,880円です。カラーはパールホワイト・グレー・ブラックの3色。
Q. ワイヤレス充電には対応していますか?
A. 対応しています。USB-Cの有線充電に加えて、Qi対応充電器の置くだけ充電が使えます。
Q. メガネと併用できますか?
A. 私はメガネをしていますが、干渉しませんでした。マスクは外すときに引っかかりやすいので注意です。
Q. 対応コーデックは?
A. SBCとAACです。LDACには対応していません(iPhoneユーザーはAAC接続なので影響なしです)。
まとめ:イヤーカフ型の「答え」でした
Shokz OpenDots 2、結論は非常に激押しできる一本です。イヤーカフ型とは思えない奥行きのある音質、ちょうどいい塩梅の装着感、つまみとタップ両対応の操作性。この3拍子が揃って、私のイヤホンの1軍でバリバリ活躍しています。「イヤーカフ型に3万円はどうなの?」という目線で使い始めましたが、答えは「もっと早く買っておけばよかった」でした。
こんな人におすすめ:
- 仕事中や家事の間、周りの音を聞きながら音楽やラジオを流し聞きしたい人
- カナル型の圧迫感、あの耳栓される感じが苦手な人
- テレワークで、長時間でも疲れにくいイヤホンを探している人
逆にやめておいた方がいい人:
- 満員電車などで周りの騒音をしっかり消して、ノイキャンでバリバリ集中したい人
- LDACでハイレゾ音質を追い込んで音楽を聴きたい人
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