おはようございます、ガッキーです。
2026年9月4日(金)。1本目は、昨日から国内で買えるようになったゼンハイザーの新フラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 5」。2本目は、今日ベルリンで開幕するIFA 2026に合わせて発表された、顔と手のひらで開くスマートロック「SwitchBot Lock Ultra Max」。3本目は、同じくIFA 2026でLenovoが見せた、画面が14型から17型へ横に広がるコンセプトノート「Project Swan」です。
📋 この記事でわかること
1. ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 5:電池が寿命を決めない、5万円のフラッグシップ
ゼンハイザーが9月3日、完全ワイヤレスイヤホンの新フラッグシップ「MOMENTUM True Wireless 5」を国内で発売しました。市場想定価格は49,940円前後。同社の完全ワイヤレスとしては初めてDolby Atmosに対応し、イヤホン側もケース側もバッテリーをユーザー自身で交換できる設計になっています。
主なスペック:
- 発売日:2026年9月3日
- 価格:49,940円(ゼンハイザー公式ストア)
- ドライバー:7mm径のTrueResponseダイナミックドライバー
- 周波数特性:5Hz〜21kHz
- Bluetooth:6.0
- コーデック:SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless(最大96kHz/24bit)
- 3Dオーディオ:Dolby Atmosに対応(同社の完全ワイヤレスでは初)。ヘッドトラッキング搭載
- ノイズキャンセリング:強化されたアダプティブANC。風切り音の低減にも対応
- 再生時間:イヤホン単体で最大12時間(ANCオフ)/最大6時間(ANCオン)、ケース併用で最大40時間
- 充電:約1.5時間。USB Type-Cとワイヤレス充電に対応
- バッテリー:イヤホン・ケースともユーザー自身で交換できる設計
- 防塵防滴:IP54
- 重量:イヤホン7g×2、ケース55g(合計62g)
スペック表でいちばん目を引くのはDolby Atmos初対応のほうですが、個人的に価値があると思っているのは「バッテリーを自分で交換できる」という一行です。完全ワイヤレスイヤホンは、これまで例外なく電池の寿命がそのまま製品の寿命でした。音は変わっていないのに、2〜3年で1回の充電が保たなくなって買い替える。5万円の機材でそれをやるのは、正直きついです。
そこを、市販のドライバー1本で開けて交換できる構造にしてきたのが今回のMTW5です。イヤホン側だけでなくケース側の電池も交換できるのが効いていて、実際に先にへたるのはケースのほうだったりします。買い替えサイクルを自分で伸ばせる前提なら、49,940円という価格の見え方はかなり変わってくると思います。
音まわりも順当です。7mmのTrueResponseドライバーはそのままに、aptX Losslessまで対応するコーデックの守備範囲と、5Hz〜21kHzという広めの周波数特性。Dolby Atmosはヘッドトラッキング付きなので、映画やライブ映像を観る人には効くはずです。
いっぽうで、正直に書いておきます。ANCをオンにしたときの再生時間は最大6時間で、これは同価格帯のライバルと比べて特に長いわけではありません。ANCを常時オンで使う人は、ケース併用の40時間という数字より「1回の外出で6時間」のほうを基準に考えたほうがいいです。それと、カラー展開は販路によって違います。グラファイトとクリームは共通ですが、限定色はAmazon限定と直販限定で内容が分かれるので、色にこだわりがあるなら買う場所から選ぶことになります。
▶ 参考:AV Watch – ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless 5」今日発売。デザイン刷新の新フラッグシップ
▶ 参考:PHILE WEB – ゼンハイザー、音質強化した新フラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 5」
▶ 参考:ゼンハイザー日本公式 – MOMENTUM True Wireless 5
2. SwitchBot Lock Ultra Max:手のひらの静脈で、1.1秒で開く鍵
SwitchBotが9月3日、スマートロックの新型「SwitchBot Lock Ultra Max」を発表しました。今日9月4日からベルリンで開幕する世界最大級の家電見本市「IFA 2026」に合わせた発表で、顔認証パッド「Keypad Vision Pro」とMatter対応のハブを組み合わせたセットとして、まずは欧州・英国向けに予約が始まっています。
主なスペック:
- 発表日:2026年9月3日(IFA 2026に合わせて発表)
- 予約開始:2026年9月3日/販売地域は欧州・英国から
- セット価格:339.99ユーロ/339.99ポンド(Lock Ultra Max+Keypad Vision Pro+Matter対応Hub Miniの3点セット)
- 日本での発売:本記事執筆時点で発表なし
- モーター:UltraDriveブラシレスモーター。最大160rpmで、従来のLock Ultra比3.2倍の回転速度
- 解錠速度:Maxモードで最短1.1秒。9kgを超えるトルク
- 解錠方法:全19通り(3D顔認証、手のひら静脈認証、指紋、暗証番号、NFCカード、アプリ、スマートウォッチ、位置情報による自動解錠、音声、物理キーなど)
- 顔認証:3万点以上の赤外線ドットを投射し、1秒未満で顔の3Dマップを生成
- 静脈認証:近赤外線センサーで手のひらの静脈パターンを読み取る非接触方式
- 本体の電源:4,200mAhの充電池で最大約9カ月。加えてCR123A乾電池のバックアップで約500回の施解錠が可能
- 顔認証パッドPro:5,000mAhの充電池で最大約12カ月
- 連携:Matter対応のHub Mini経由でApple HomeやHome Assistantと接続
- 取り付け:既存のシリンダー錠に後付けする方式
数字でいちばん効いているのは「1.1秒」だと思います。スマートロックが日常で嫌われる理由は、防犯性でも価格でもなく「玄関前で待たされること」です。両手に荷物を持った状態でモーターがゆっくり回るのを3秒待つと、それだけで「鍵を挿したほうが早い」と感じてしまう。ブラシレスモーターで回転速度を3.2倍に上げて1.1秒まで詰めてきたのは、いちばん地味で、いちばん正しい進化だと思います。
もう一つ面白いのが手のひらの静脈で開くところです。顔認証は便利ですが、マスクや帽子、逆光にどうしても左右されます。手をかざすだけの静脈認証はそこが崩れにくく、しかも非接触。日本ではすでに「顔認証パッドPro」として静脈認証対応のモデルが売られているので、この方向性はある程度実績のあるものです。今回はそこに、鍵本体そのものを速く・強くした「Max」が乗ってきた形になります。
電源まわりの作り込みも実用的です。充電池が切れてもCR123A乾電池で約500回動くという設計は、スマートロックでいちばん怖い「電池切れで家に入れない」を現実的に潰しにきています。
ただし、日本のユーザーにとっては前提が一つあります。今回のLock Ultra Maxは、現時点では欧州・英国向けの発表で、日本での発売は発表されていません。SwitchBotは日本市場に力を入れているブランドなので国内展開の可能性はあると思いますが、今日時点では「まだ買えない鍵」の話です。それと、後付けとはいえシリンダー錠の形状には相性があるので、国内展開されたときは自宅の鍵が対応するかの確認が先になります。
▶ 参考:JETSTREAM BLOG – MAX機能搭載!「SwitchBot Lock Ultra Max」正式発表【IFA 2026】
▶ 参考:Homekit News – SwitchBot Brings Face, Palm Recognition to Its New Retrofit Smart Lock
▶ 参考:PR Newswire(SwitchBot公式リリース)– SwitchBot Launches Lock Ultra Max Vision Pro Combo at IFA 2026
3. Lenovo Project Swan:14型の画面が、ボタンひとつで17型に広がる
Lenovoが9月3日、IFA 2026に合わせてコンセプトノートPC「Project Swan」を発表しました。通常時は14型・4:3のノートですが、ショートカットキーを入力すると画面の左右が電動でスライドし、17型・16:9まで広がります。同時に、ファンを持たない薄型軽量ノートのコンセプト「Project AeroBlade」も公開されています。
主なスペック:
- 発表日:2026年9月3日(IFA 2026)
- Project Swanの画面:通常時14型・縦横比4:3 → 展開時17型・縦横比16:9
- 変形方法:ショートカットキーの入力で、画面の左右が電動でスライドして広がる
- ディスプレイ:横方向に巻き出すフレキシブル有機EL
- 厚さ:17.9mm
- 重量:1.6kg
- Project AeroBlade:14型。Frore Systemsの「AirJet」による固体冷却を採用したファンレス設計
- 価格・発売日:いずれもコンセプト段階で未定
巻き取り式の画面を積んだノートPCは、Lenovoが以前から出しているジャンルです。ただ、これまでの製品は画面が「縦」に伸びるものでした。縦に長い画面はWebページや書類を読むには効きますが、正直なところ使いどころは限られます。今回のProject Swanが面白いのは、そこを「横」に振ってきたところです。14型4:3から17型16:9へ。要するに、鞄に入るサイズのノートが、開いた瞬間にデュアルモニターに近い作業領域になります。
資料を左、書きかけの原稿を右、みたいな並べ方は、外での作業でいちばんやりたくてできないことでした。それを「外付けモニターを持ち歩く」ではなく「本体の画面が広がる」で解決しにきているので、コンセプトとしての筋はかなり良いと思います。厚さ17.9mmという数字も、変形機構を内蔵したノートとしては驚くほど薄いです。
同時発表のProject AeroBladeも地味に注目しています。ファンを回さずに冷やすノートという方向性で、超音波で気流を作る「AirJet」を使った固体冷却を採用しています。ノートPCの動作音がゼロになるのは、カフェや図書館で作業する人には想像以上に効くはずです。
ただし、これは正直に書かないといけません。SwanもAeroBladeも、どちらもコンセプト機で、価格も発売日も出ていません。Lenovoはコンセプト機を数年かけて製品化してくることが多いブランドなので期待はしていますが、今日の時点では「見せてもらった段階」です。それと、1.6kgという重量は、14型のノートとしては軽くありません。可動部を持つ機構の耐久性も含めて、実際に製品化されたときにどこまで日常使いに耐えるかは、そのときに確かめたいところです。
▶ 参考:PC Watch – 画面が左右に広がるノートに、AirJetのファンレス薄型軽量ノート。Lenovoが新たなコンセプト機
▶ 参考:Engadget – Lenovo’s latest expandable screen laptop concept feels like it’s ready for the real world
▶ 参考:Android Authority – Lenovo Project Swan rollable laptop expands from 14 to 17 inches
⭐ 今日の一推し:ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 5
3本のなかで、いちばん長く使える1本だと思います。Dolby Atmos初対応が見出しになりがちですが、私が推したいのは電池を自分で交換できる点です。完全ワイヤレスイヤホンは、電池がへたった時点で寿命でした。音も装着感も何ひとつ変わっていないのに、数年で買い替えるしかない。MTW5はイヤホンもケースも、市販のドライバー1本で電池を交換できます。49,940円は安い買い物ではありませんが、何年使うかを自分で決められるイヤホンだと思えば、価格の見え方は変わってくるはずです。
📅 次の注目日程:9/4(金)〜9/8(火)IFA 2026(ドイツ・ベルリン/Messe Berlin)
今日は、昨日から買えるゼンハイザーのフラッグシップイヤホンと、IFA 2026で発表されたスマートロック・コンセプトノートの3本をピックアップしました。それでは今日も良い一日を!
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